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格安SIMはプチメリットが楽しいからデメリットもまた魅力

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SIMカードをスマホに挿入

沢山の格安SIMが登場していますが、まだ、理解されて浸透しているとは言えないようです。
自分は、キャリア(ドコモ)と格安SIM(イオンモバイルのデータSIM)の両方を契約していて、楽しく、安心して、満足しているので、少しでも皆さんの情報収集の手助けができればと思います。

ザックリ言うと『SIM』って何?

LTE通信をするスマホやタブレットやパソコンには必ずSIMカードが挿入されていて、どこかの通信会社と契約していますね。
SIMカードのサイズにも種類があり、間違えないように選ばなければいけないのですが、現在の主流は「nanoSIM」のようです。
将来はSIMの入れ替えをしなくても契約変更ができる「eSIM」が主流になるでしょうか?
Wi-Fiだけで運用する端末なら、SIMカードを使わなくても良いですよ。
通信会社はざっくりと3種類。

  • 3大キャリア→ドコモ&au&ソフトバンク(楽天も入れて4大ですがまだ不安⁈)
  • キャリアのサブブランド→Ymobile&UQモバイル
  • MVNO→キャリアから通信回線を借りている、多くのいわゆる格安SIM

どこかの通信会社とSIMの契約をするのですが、通信会社の他にどの通信回線か?(ドコモ&au&ソフトバンク)というのを考えなければいけません。
キャリアとサブブランドの回線は自前の1種類ですが、格安SIMでは複数の回線を扱っている通信会社も増えてきました。
iPhoneは専用SIMが用意されているというパターンも多くあります。
格安SIMのバリエーションが増えて歓迎なのですが、複雑になっているとも言えます。

そして、格安SIMの競争が激化して淘汰される通信会社が出ているのも事実です。
以前、フリーテルと契約してみたいから次の休みに店舗に聞きに行こう〜と思ったら、直前に楽天に買収されました…。

↓ライトニングケーブルとnanoSIMの大きさを比較すると

nanoSIMカードの大きさをライトニングケーブルと比較

ロック解除は必要ない場合も多い

端末のロック解除について、もしかして誤解されているかも?
キャリアがMVNOなどの他社へ移動できないように端末をロックしているという意味ではなく、違う通信回線が使えないようにロックされているのです。
(最初は移動できないようにする為のロックだったんでしょうけどね)
例えば、ドコモで購入したスマホにドコモ回線を利用している格安SIMを使うならロック解除は必要ありません。

ドコモからYmobileやUQモバイルへ移りたい場合や、auやソフトバンクからMVNOに移りたい場合などは注意です。
各社HPで対応端末機種や利用できる回線について発表していますので、必ずチェックしてくださいね。
複数回線を扱うMVNOも増えてきたので、キャリアやサブブランドからも移行しやすくなりましたね。

最初は普通の機種変のつもりで、端末の購入とセットで契約したほうが安心かもしれません。

格安SIMへの消えない不安要素は?

利用してはいるけれど、不安に思う点をいくつか挙げておきます。
これでもOKと思えたら、格安SIMの魅力的な部分が際立ってくると思います。
自分が周囲に説明する時は、比較的若い人の方が「全然問題無い!」と、思うようですね。

電話に関して

自分も色々考えて、電話は長年契約しているドコモ(ガラホ)で残す事にしました。
格安SIMの電話は、IP電話だったり、アプリを利用した電話だったり、いざという時に繋がるだろうか?という不安が拭えませんでした。
3桁の緊急電話(119や110)に関しては、店頭スタッフに聞いてみたり、お客様センターに電話して確認してみたり。

通常の090/080/070電話、プレフィックス電話、IP電話のどれと契約する事になるのか?
契約前に納得いくまで調べましょう。

通話部分に関して少し詳しく調べてみました。
↓よろしかったらコチラの記事で。

緊急アラートは

格安SIMのスマホでは総務省が発するJアラートが受信できないという問題。
民間の防災アプリをインストールしましょう!という事で落ち着いたようです。
が、アプリをインストールできないスマホもあります。
キャリアと別け隔てなく強引にでも受信できるよう、総務省が指導するべきだよね〜と思っているんですけどね、どうでしょう?

災害時は、大手の方が機動力・サポート力で頼りになるのが最近の様子から見て取れます。
格安SIMに全面移行するのは、ちょっと悩みますね。

サポートに関して

はい、サポートは期待できないです。
とある量販店に派遣されている店頭スタッフは、通りすがりの何も理解していない人に「安いですよ」とだけアピールしているので怖いです…。

自分はイオンモバイルを店頭で契約しましたが、スタッフはそこのイオンでたまたま配属されただけでしょう。
契約の手順はしっかり説明してくれますが、突っ込んだ質問はスタッフ用の説明書を調べる感じでした。(事前にホームページなどで調べた以上の事はナシ)

購入後の不具合などは、サポートセンターに自分で連絡するのですが、電話がなかなか通じないというのは、あるあるです。(笑)

これらは、格安SIMについて理解している人には当たり前なのですが、理解していない人が買い物途中に呼び止められて勧められるがままに契約して、後から消費者センターに苦情が入る…、あるあるです。(悲)

速度が遅い?

混雑する時間帯は、確かにキャリアの方が優遇されます。
逆に言えば、混雑する時間帯に高速通信する必要がないなら問題ナシ。
メッセージの送受信がメインの利用なら常時低速でも大丈夫です。
データ容量だけで料金が設定されているように見えますが、低速だから安いという場合もあります。
格安SIMを選ぶ時は、速度の表記も気にして見てください。

高速らしいよ〜という評判で、みんなが契約したら速度が低下するというのも、あるあるです。(笑)

複雑に感じる?

沢山ある中から好きなスマホやタブレットの機種を選んで、対応するSIMを契約してセットして利用。
AndroidならAPN設定をチャチャッと入力。
iPhone・iPadなら対応したAPN構成プロファイルをインストール。
自由な選択ができるのが格安SIMの素晴らしいメリットなのですが、全て設定して欲しい、すぐ使える状態で渡して欲しいならやはりキャリアでしょう。
サポート料金も含んでの値段に納得しているなら、キャリアから移動しない事ををオススメします。

カスタマイズ好きなら、組み合わせを考えるだけで楽しいのですけれど。

将来の不安

格安SIMは数が多く、競争も激しくなっていて、いつ破綻するかわからないです。(実際、再編が進んでいます)
初期手数料がタダ!とか、ポイント大幅還元!などのキャンペーンも流行中ですが、逆に不安なんですよね、閉店セールみたいで…。

自分の通信手段を突然絶たれるかもしれないので、他に移るならどの通信会社が良いか?情報に敏感でいた方が、いざという時に焦らずに済みます。

思わぬ制限を受ける事もある

LINEでID検索や電話番号検索ができないのは有名ですが、他の方法があるので、そんなに問題では無いでしょう。
年齢確認ができる一部のMVNOではID検索と電話番号検索ができますよ。

アプリがインストールできないというプランもあるのですが、ちょっとだけ調べると事前にわかるので、そんなに問題では無いでしょう。
良く行くお店のアプリをインストールしてポイントをいっぱい貯めよう!などという方は、気を付けてくださいね。

具体的に事前にわからなかった制限は、ネットバンクの口座を作る時、アプリで簡単にできるはずの本人認証の写真送信がキャリアのスマホに限定されていた事。
郵送すれば良いのですが、アプリ利用の場合より日数がかかりました。

フリーメールは、広く認知されているメール(Gメールなど)なら使えないと言われる可能性は低いです。
一部のフリーメールは、何かの登録に使おうとしても「信頼できないドメインなので登録できません」と拒否されるので注意です。

格安SIMのデメリット≦プチメリット

不安だったり複雑だったり、でも、とっても自由なのが格安SIM。
契約プランもヨリドリミドリ。
すぐに他社へ移行しようとしても、大抵のデータSIMなら最低契約期間は無いので違約金は発生しない様です。
重箱の隅をつついた様なプランやオプションを見つけるのが、これまた楽しいのです!

特徴的な(面白い)プランを一部紹介します

以下、2018年8月時点の情報です。

●低速状態になっても、最初の数秒だけは”バースト(高速)通信”ができる
IIJmio 『DMMモバイル』 『mineo』など。
少量の通信を断続的に行うデータの送受信なら、高速通信と変わらないかもしれません。

●数種類のSNSや、指定されたアプリはデータカウントフリー!
『DMMモバイル』 『BIGLOBE SIM』など。
カウントフリーは、別途料金が必要な場合も多く、月額料金が高くなってしまう場合もあるので、お得かどうかは充分に検討を。

『TONEモバイル』なら常時低速ですが容量無制限で月額1,100円。
子供に安心して持たせたいという家族向け、またはスマホには不慣れな高齢者向け、そして、低速だけど完全にサブ機なのでOK!という方ならピッタリです。
実店舗「TSUTAYA」や「カメラのキタムラ」でも販売していますね。

『nuroモバイル』は、5時間プランや深夜割、データ前借りなど面白いプランを出していて、今後も気になる存在です。
深夜の5時間は使い放題という深夜割なら、家にWi-Fi環境がなく、外では無料Wi-Fiに繋げて使っている人には魅力的ですよね。
月額0円〜のゼロSIM、こちらは低速のようですが以前雑誌の付録に付いていて話題になりました。
ー2018年10月追記ー
『nuroモバイル』は2018年10月1日の料金改定により、5時間プラン、深夜割、ゼロSIMは廃止。(前借りは継続)
データ容量による4つのプラン(0.2GB/2GB/7GB/13GB)となりましたが、2GBの次が7GBというのは選びにくく、あえて『nuroモバイル』を選びたいという魅力が半減してしまいました?

【楽天モバイル】
SIM自体は賛否両論ですが、天下の楽天グループ。
ポイントを貯めたり、他の楽天サイトと連携したり、すでに楽天グループに浸かっているならお得な使い方ができそうです。
料金プランも独特の路線を走りそうです。
今後の動きにも注目しましょう。

●自分が契約している『イオンモバイル』
音声プランも付けることができるTYPE1と、データ専用のTYPE2という、2種類のSIM。
TYPE1は『IIJ mio』、TYPE2は『OCN』と推測されています。
データ容量のプランが細かく設定されていて無駄のないプランを選ぶ事ができます。
余ったデータ量は翌月に繰越、毎月いっぱい余す自分はいつも契約プランのほぼ倍でスタート。
waonで5%オフの日は結構混んでいます、機種代一括払いなので5%オフは大きい…。(分割支払いできるのはイオンカードのみ)

●プリペイド式SIM
空港や量販店などで販売されていて、主に日本への旅行者用と思われていますが、購入したらすぐ使えますよ。
クレジット契約はいらないので、その通信会社のお試し用や、少しの間だけ動かしたい端末がある時などに。
データ容量上限に達するか、規定日数が経ったら終了。
お手軽ですが、料金はとっても割高です。
販売しているSIMの種類は少ないですが、そのまま本契約に移行できたり、返却しないといけなかったり、特殊ですので事前に確認しましょう。

●機種側の仕様になりますがDSDSやeSIM
DSDS(デュアルシムデュアルスタンバイ)という、2枚のSIMを同時に挿入できるという端末もあります。
特徴が違うSIMを切り替えながら使えるので魅力的なのですが、まだ種類も少なく制限も多いため、これからの発展に期待しましょう…。

スマホに内蔵されて本体一体型のeSIMは今後主流になるのかならないのか?
日本で利用者の多いiPhoneが採用するなら受け入れられそうですが、SIMを入れ替えながら複数のデバイスを使う利用方法には不向きです。

その他にもゲームに適したSIMや、1日単位で容量が決められているSIMなど、調べだしたらキリがないです。
テザリングができるかどうかも通信会社や機種により様々です。

自分はイオンモバイルデータ専用TYPE2のSIMを、2つのタブレット(AndroidとiPad)に入れ替えながら使って快適ですよ。

納得して満足して格安SIMを利用してくださいね。

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